• 062月

    体のあらゆるところに、酸素などの必要な物質を運んでいるのは、血液の赤血球の中に含まれている、ヘモグロビンという赤い物質です。赤血球というのは寿命が120日ほどといわれていますが、健康な人の場合には毎日、寿命を迎えてしまったぶんの同じ赤血球が生み出されることになるので、その結果として体内のヘモグロビンの量に変化が起こるということはありません。

    しかし、何かしらの理由によって赤血球の数が減ってしまうヘモグロビンの数が減ってしまう、というようなことがあると、体が求めている分の酸素が十分に行き届かなくなって、動悸や息切れの原因になっていきます。脳から、酸素が足りずにさらに酸素を取り込むように、そして心臓にはさらに血液を送り出すように、という命令が出されることになり、これが直接貧血につながることになります。
    そして貧血の状態が続いてしまうと、心臓や肺といった臓器はさらに働かなければならなくなりますので、体の負担が大きくなってしまいます。そして、狭心症や心不全の危険性が高まるのです。

    貧血になってしまうことの理由の95%は、ヘモグロビンをつくるために必要な成分である鉄分が不足していることで起きる、鉄欠乏性貧血であるといわれています。これは徐々に進行をするものであり、ヘモグロビンの量がかなり著しく低下しない限りは、普段の生活では特に自覚症状なども起こらないそうです。自分でも気付かないうちに、心臓や肺などに負担がかかってしまっているのです。

    通常、健康診断によって見つけることができるのですが、特定検診の場合には、基本的な検査内容に含まれているものではないために、見過ごされてしまうのです。食事から鉄分を摂取した場合、10%程度しか吸収されないのです。
    しかし、赤血球が寿命を迎えた際、そのうち90%ほどの鉄が再利用されることになるので、実生活のうちの鉄分摂取量に関しては、10mgから15mgほどで十分であるといわれています。食生活に気を配るようにして、足りない分は鉄剤を使って補うというようにすれば、短時間で改善できるようになるでしょう。

    また、貧血といっても、その裏にもしかしたら重大な病気が隠れてしまっているかもしれません。自分でも気付かないうちに出血をしていることが多い消化器系のがんであったり、女性の場合には過多月経を招くような子宮筋腫などですね。

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